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東京一の学園祭？東京農大収穫祭

　一般客の来訪が多い学園祭として知られる東京農業大学の「収穫祭」。毎年10万人が訪れるこの学園祭の見どころは、農業大学ならではの農作物。無料で配布される大根には毎年地元の人たちで大行列ができる。模擬店も普通の学園祭とは違い、食材にこだわったメニューが大充実。野菜の即売所では、普段スーパーなどでは目にしないような野菜も売っている。

農大収穫祭のハイライトは
なんといっても朝イチの大根無料配布

　農大収穫祭を訪れる人の多くが楽しみにしている大根無料配布。配布は朝の10時から10時半の間で、当日は9時過ぎから早くも行列ができ始める。10時になると、はっぴを着た学生たちが大根を配り始めるが、そのころにはちょっとしたアトラクションばりの長蛇の列になる。みんなそんなに大根が好きなのか！？スーパーで買っても100円ぐらいなのにそこまで並ぶ必要があるのか！？と思わずツッコミたくもなるが、たしかに「農業大学の大根」というとすこぶるおいしそうな雰囲気はある。

聞いたこともないような野菜も並ぶ
農大名物の農産物即売所

　大根の無料配布のほかにも、無料ではないが、農産物の即売所も人気だ。学生が栽培したものから、群馬や新潟のプロの農家が作った作物など、様々な出店が並ぶ。写真の「ベカナ」など、まったく聞いたこともないような野菜もたくさんあって、見ているだけでも楽しい。収穫祭の開催される10月下旬〜11月上旬は新米の時期でもあるので、色々な銘柄の新米も売っている。また、農作物だけでなく、醸造学科の学生たちによる手作り味噌や、ハチミツやジャムなどの直売もあり、まるで道の駅のような様相を呈している。もちろん中高年は大興奮だ。

学園祭らしく模擬店も100店以上並ぶが
どことなく技アリなものが多い

　農産物の即売所のほか、学園祭につきものの「模擬店」もたくさん出ている。他の大学なら焼きそばだのフランクフルトだのに走りがちなところ、さすが農大だけあって、「呉汁」「豆腐ドーナツ」「おっきりこみ」「トッポギ」など一筋縄ではいかないメニューが並ぶ。朝ごはんを食べずに出かけて、10時に大根をもらい、朝昼兼用であれこれ食べ歩くプランがおすすめだ。

　農大の収穫祭の目玉は「食」だが、最後にもうひとつの名物「大根踊り」も見て帰りたいところ。大根踊りとは読んで字のごとく、大根を持って踊る応援団のパフォーマンスのこと。この人たちはほんとに大根が好きなんだなあということを実感しつつ、日本の農業の未来を担う若者たちに頼もしさも感じたり感じなかったり。。

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