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世界の大道芸人が集結！三茶de大道芸

　毎年10月に開催される世田谷アートタウン「三茶de大道芸」。開催中の2日間は、街角のあちこちで大道芸が披露され、商店街にはちんどん屋が練り歩き、三軒茶屋の町中が大道芸一色に。メイン会場はキャロットタワーの世田谷線改札前だが、そのほかも世田谷パブリックシアター、ＮＴＴ広場、茶沢通り、エコー仲見世など、三軒茶屋のかなり広い範囲が会場となる。

パントマイム、ジャグリングから
中国雑技団まで何でもアリ

　三茶de大道芸は1997年に始まり、以降毎年開催されている三軒茶屋の恒例イベント。開催が近づくと、町中にポスターが貼られ、公式サイトではプログラムが発表になる。タイムスケジュールを見ると、日本人のパフォーマーだけでなく、海外からのゲストも多数参加していることがわかる。ヨーロッパやアメリカだけでなく、なんとあの「中国雑技団」もやってくる。写真は2009年10月、雨の中できわどい「椅子重ね」を披露する中国雑技団。屋外の会場なので、雨だと危険度が倍増してハラハラドキドキ。。

普段目にすることない大道芸を見て
町中のテンションが３割増し

　そもそも私たち一般市民は、普段生活しているなかで大道芸に触れる機会はほとんどない。ジャグリングやパントマイムぐらいは街角で見かけなくもないが、じっくりとパフォーマンスを見物するということは皆無だ。なので、ある意味目が肥えていないとも言えるのだが、率直に、大道芸を見るということは面白いし興奮する。いろいろと趣向が凝らされていて、ひとつとして同じ芸はないし、写真のような現代アートのようなパフォーマンスもあったりする。しかし、何組かの大道芸を見ていると気づくのだが、あくまでも通行人に向けて披露される芸なので、難しい顔をしてじっくりと楽しむというより、何かのついでにちらっと見るぐらいがちょうどよさそうな、言ってみれば、ライトな内容が多い。見物客もそこは心得ていて、期間中三軒茶屋がものすごく盛り上がるかと言うとそうでもなく、「大道芸もやってるしちょっと三茶でも行くか」ぐらいの感じ。たしかに人は多い。

街角の小さな公園でも激しい
ファイヤーダンスが繰り広げられる

もともと三軒茶屋は繁華街の中心と言えるような商業施設がなく、複数の商店街が点在することでなんとなく全体として町の魅力を形作っているようなところがあり、それはこの三茶de大道芸でも同じ。所詮は大道芸なので、タイムスケジュールを見ながら一か所に留まってお目当てのパフォーマンスを見るというより、三軒茶屋をあちこち歩いてみて、ふとした街角で大道芸に出会う、そんな感じの楽しみ方が三茶らしいと思う。写真は茶沢通りの裏手、「ふれあい広場」でのファイアーダンスの大道芸。ローカルな公園なので、パフォーマーと観客の距離が近く、なんともアットホームな雰囲気だ。

大道芸だけでなく、烏山川緑道沿いではアート楽市という芸術家の露店が出たり、ＮＴＴ広場では世界の料理が楽しめる屋台村が出たりと盛りだくさんなので、この2日間は朝から晩まで三軒茶屋で遊ぶことができる。ちなみにこのイベントは雨天決行。雨が降っても傘持参で出かけよう。

⇒このエリアの情報はこちらから

より大きな地図で 三軒茶屋と太子堂エリア を表示

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