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東急世田谷線沿線の不動産＆タウン情報

　おしゃれタウンとして自由が丘や下北沢と並んで人気のある三軒茶屋の裏の顔、いや、裏と言うのも何なのでもう一つの顔、それがかつての闇市の名残りを残すレトロな町並み。その中心は世田谷通りと玉川通り（国道246号）に挟まれた三角地帯で、いかにもレトロな看板が目印の「エコー仲見世」がそんな昭和の香りを感じさせてくれるが、本当の三軒茶屋のディープゾーンはそのさらに奥。さあ、いざ探検へ！

迷路のように入り組んだ
戦後の闇市そのままのバラック群

　バラックではないのかもしれないが、この一帯がかつて闇市であったことを考えるとそう表現せざるをえない。屋根のついたアーケード商店街、エコー仲見世を抜けると、車の入ることができないディープな飲み屋街が広がる。何度も歩いているが、地図を書けと言われると困ってしまうような、なんとも迷路的な路地が続き、奥に行くにつれて、間口の狭いスナックばかりになって、これ以上進んでいいものかどうか躊躇してしまうような雰囲気に。（別に危ない場所ではないが、雰囲気が怖い・・・）

三軒茶屋レトロの象徴
２軒並ぶ昔ながらの映画館

　スナックの迷宮と同じく、三軒茶屋の三角地帯にある「三軒茶屋中央劇場」と「三軒茶屋シネマ」の２軒の映画館は、三軒茶屋のシンボル的存在だ。写真右のカッパのイラストがド昭和チックなこちらが「三軒茶屋中央劇場」。そして写真下、肉のハナマサのお隣が「三軒茶屋シネマ」。外観だけ見ると本当に営業しているのか疑わしい感じだが、どちらも現役の映画館として営業中。しかも、この佇まいを見ると、９割方ピンク映画を想像してしまうが、実は全然ピンク映画館ではなく、むしろちょっとおしゃれなミニシアター系の映画を放映している。ちなみに、三軒茶屋シネマのビルの上には、脈絡なくバッティングセンターがある。建築基準法的に大丈夫なのか問いたくなるようなすごい場所にあるのでびっくり。。

三角地帯以外にもいろいろある
三軒茶屋のレトロスポット

三角地帯以外だと、駅前すぐの「すずらん通り」がレトロな飲み屋街としてメジャー。こちらは駅前だけあって、古いお店だけでなく餃子の王将などチェーン系のお店もあり、ディープ感はそれほどではない。その他にも茶沢通り、太子堂商店街、栄通り商店街などにもレトロスポットは点在している。

しかし、三軒茶屋のレトロスポットとして知られていた「三軒茶屋釣り堀」が閉店してしまったりと、街の姿は少しずつ変わりつつある。いつまでもレトロな三軒茶屋でいてほしいという意見もあるだろうが、世田谷線沿線在住者としては三軒茶屋にはもっと発展してほしい思いもある。駅前の一等地である三角地帯が良くも悪くもアンタッチャブルであることは、三軒茶屋の町の特徴ではあると思うが、一方で大型の商業施設が少なく、住民としては不便な側面もある。三軒茶屋らしさは保ったまま、もっと便利になればいいのになあ、というのが多くの人の思いではないだろうか。

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